column

コラム

【2023年版】福岡県の相続関係(相続登記、遺言、相続放棄、預金解約代行など)の費用相場まとめ【おすすめ事務所はここ】

このコラムでは、最新相続関係手続きの費用相場について、福岡県の事例を中心にご紹介します。
 

目次

(初めにご一読ください)相続関係費用を比べるなら押さえておきたい前提知識

相続関係手続きは代表的なものとして

  • 相続登記(故人の不動産(戸建てやマンション)の名義変更)
  • 遺言書作成
  • 相続放棄手続き
  • 故人の金融資産の手続き代行(預金解約や株式処分)

といったものがあります。

これらの手続き費用について、不動産価格、金融資産価格、法定相続人数、必要な公的書面の数など、手続きのボリュームで費用が変動します。

また、遺産分割協議書案の内容(不動産名義変更のみ・代償(換価)分割等の包括協議)、法定相続情報一覧図作成の有無、財産調査(加入生命保険調査や口座開設証券会社調査)など手続きのバリエーションでも費用が変動します。

さらに、弁護士、司法書士、行政書士、税理士の4士業のうち、どの士業を窓口として依頼するかによっても費用が変動します。
(手続きによっては他士業へ外注が必要で費用が割高になる傾向にあります。)
(例として、行政書士、税理士は登記申請不可(司法書士法違反)なので、外注司法書士への報酬が別途生じ、総額が十数万ほど高くなるといったことも多々あります。)

さらに、費用項目ごとの費用も、士業ごと、事務所ごとに様々です。

極端な事例としては、遺産分割協議書作成のみで最低費用5万円や、戸籍収集代行のみで法定相続人1人あたり2万円+実費といった料金体系のところもあり、その一方で、遺産分割、戸籍収集、相続登記申請まで実費含めて全部コミで7万円弱の弊所のような(完全1人事務所だからできる料金の)事務所もあります。

事務所によっては、ライトプランや完全お任せコースといった区分けで、不動産名義変更(戸籍収集と登記だけ)を依頼したい方用のプランと、登記に加えて、預金解約代行や、株式処分代行など、相続関係の手続きを丸っと依頼したい方用のプランがあります。

銀行口座の数や、株式取引口座の数が多いようなら、口座数×5万円前後の費用がかかるので、総額プランの方が良いかもしれません。(総額プランはおおよそ30万円前後)、一方で、総額プランは資産総額に対して〇%の費用上乗せがある場合が大半ですので、財産が相続税を払うほど高額になる場合は、総額プランでない方が安いかもしれませんし、その手続きの差額が10万円前後、あるいは100万円前後でも、難しいことは考えずに信頼できる先生や大手の法人事務所に丸っとお任せしたいというニーズもあるでしょう。

また、不動産の名義変更だけを依頼したい場合、色々な全国対応の定額サービスがあり、低価格重視であれば候補に挙がるでしょう。

  • 司法書士を介さない登記申請サポートサービスの「そうぞくどっとこむ」※1
  • 東京の司法書士法人の提供する「スマそう」※2
  • 司法書士に無料相談できるが、戸籍取得や登記申請はセルフの「better相続登記」※3、

※1 公的書類実費コミ(76,780円税込)
※2 公的書類実費別、2管轄以上は別費(74,580円税込)
※3 利用料(登記申請書、遺産分割協議書の作成システム利用料)(33,000円税込)、公的書類代行取得(1件3,300円)

 

相続関係の費用を比較するのは、(本職でも嫌になるぐらい)とても大変であることは伝わったでしょうか。

 

 

まずは手続の内容に応じて何を重視して依頼先を探すべきかおおよそ理解する。

前述のとおり、相続関係の手続きの費用相場は、関連要素が多く、ご相談内容によって料金が大きく変動するものですので

大まかな方針を決めてから事務所探しをすることをおすすめします。

以下、大まかな方針を決めるのに、ぜひ参考にしていただきたい判断基準をご紹介します。
特に弁護士依頼するべき場合は、最初から弁護士に相談した方が早く問題が解決しますし、結果的にかかる費用も少なくなります。

1.相続人の間で明らかな紛争状態にある場合

遺産分割協議がまとまらない、他の相続人が遺産を独占している等、相続人間でもめ事がある場合は弁護士に依頼するべきです。

司法書士、税理士、行政書士は、このような紛争状態にある相続手続きは引き受けられない(弁護士法違反)なので、弁護士に依頼するしかありません。相続弁護士ナビつぐなび、など相続に強い地元の弁護士の紹介サイトを参考にしても良いでしょう。また、弁護士ドットコムに相談を書き込んでみて(利用料無料)、リアクションのあった地元の弁護士にご依頼するのも良いと思います。費用相場については、正直な話、ご相談の内容次第の部分がかなり大きいです。

 

2.不動産の名義だけを変更したい場合

マンションや戸建ての名義変更のみを希望する場合、戸籍代行取得を依頼するかどうか、遺産分割協議書に換価分割や代償金の定めを書くかどうかといった、判断の容易な選択肢が大半であり、数次相続のような複雑な事情がなければ、格安サービスを使っても良いですし、司法書士に依頼しても良いでしょう。

 

3.行政書士に依頼する際は慎重に検討すべき

→相続関係の手続きを行政書士に依頼するメリットは極めて限定的です。費用が司法書士より安いということはまずないです。登記に関する相談、申請を行うことは例え無償でも業として行えば司法書士法違反なので、その点を司法書士に外注する費用を含めると、費用は10万円前後割高になる傾向にあります。(あるいはもっと。)

ただし、地域によっては、行政書士事務所しかなく依頼せざるを得ない場合があるでしょう。また、多くの人が行政書士も登記手続きができると勘違いしているので、知人の紹介などでご依頼してしまうこともあるでしょう。

また、行政書士は司法書士や弁護士と違って法律職としての倫理規定が緩く、紹介料の支払いが公に禁止されていないので、葬儀業者、保険会社、不動産業者など、士業ではない相続関連業種に対するネットワークが強い事務所があり、そういった丸投げできる事務所に窓口になってもらって、何もかもお任せしたい(費用は高くなっても良い)という希望があればご依頼するメリットは大きいと思います。

※ なお、不動産が相続財産としてない場合、(つまり、預貯金等の登記の関係しない資産のみが相続財産の場合)、権利義務に関する書面の作成代行権限は行政書士にあって、司法書士にないから 司法書士は預貯金のみの遺産分割協議書を作成できないと主張する行政書士が一部見受けられます。行政書士しかできないことは何なのか、この話は今現在の行政書士法の条文だけではなく、代書人と呼ばれた時代からの歴史を辿れば明確(逆に辿らないと分からない)ので、気になる方は調べて見てください。結論だけいえば行政書士の前述の主張は明白な誤りです。

 

4.基本的に司法書士が一番安い(しかも質が良い)

→相続人の間で争いがない場合(つまり、弁護士案件ではない場合)、何はともあれ相続に関する相談全般については、「司法書士」に依頼するのが一番安く済みます。

もちろん

  • 財産が多岐にわたりまた高額で、相続人間の事情も複雑であるため、紛争予防を徹底的に考慮した遺言書を作成したいといった場合は弁護士に
  • 生前の相続税対策を徹底したい、各種控除を組み合わせて、2次相続、3字相続までを視野に入れた相続対策をしたい場合は税理士に

ご依頼するべきだとは思います。

ですが、そういった特殊なご事情がない、一般的なご家庭の相続登記、相続関係手続き、遺言書作成でしたら、司法書士の費用方が相対的に割安感があります。

まったく同じ手続きでも、弁護士は時間あたりの単価が高く税理士は相続税の生じる財産相続がここ福岡では少数派令和元年ですと54,099人に対して4,151人で6%弱 福岡県発表)であり、その点司法書士は、ライバルが全国一律価格の格安サービスになるぐらい価格競争が激しく、弊所も非常にリーズナブルな価格でご提供させていただております。

 

福岡県の相続関係の費用相場(司法書士、弁護士、行政書士)

相続関係の代表的な手続き、不動産の名義変更(相続登記)、戸籍代行取得、相続放棄、預金解約代行、公正証書遺言書作成、総合お任せサービスについて、それぞれの福岡県における費用相場(メイン:司法書士、参考;弁護士、行政書士)をご紹介します。

※下記の費用は、当記事作成時点の各事務所のホームページ上の料金表等の各手続き費用記載ページの内容を基に、当記事の記載分類に合わせて一部内容を省略、変更を加え、概略として作成したものです。手続き費用の詳細については、各事務所のホームページを必ずご覧ください。下記の費用の正確性については、当記事作成者は一切責任を負うものではありません。

※税別、税込の別については、税込記載のあったものは記載のまま、税別記載があったものは、税込に修正したもの、ホームページ上で税込、税別の記載が不明だったものは記載のままとしました。

※ホームページ料金表が詳細で明確な大手事務所、検索上位に表示される個人事務所と、知名度、料金幅をバランス良く掲載しました。

大手と個人を見比べると、何となく各手続きの相場観が見えてきますね。

 

不動産の名義変更(相続登記)

戸籍代行取得あり、遺産分割協議書(不動産のみ)

  • 58,000円から 福岡市中央区のY司法書士事務所
  • 68,000円から 福岡市南区のA司法書士事務所
  • 74,580円から スマそう
  • 99,000円から 福岡市中央区のF司法書士事務所
  • 99,000円から 久留米市のO司法書士事務所
  • 110,000円から 福岡市中央区のF司法書士法人
  • 76,780円(実費コミ) そうぞくドットコム(株式会社AGE technologies)

 

戸籍代行取得なし、遺産分割協議書(不動産のみ)

  • 48,000円から 福岡市中央区のY司法書士事務所
  • 62,000円から 福岡市南区のA司法書士事務所
  • 66,000円から 福岡市中央区のF司法書士事務所
  • 74,800円から 全国複数店舗のM司法書士法人
  • 82,500円から 久留米市のO司法書士事務所
  • 93,500円から 福岡市中央区のF司法書士法人
  • 33,000円(定額) better相続登記

 

不動産名義変更のサービス内容の違い、主な判断基準は……

  • 公的書類(戸籍、改正前原戸籍、除籍、住民票、名寄帳等)代行取得について、実費別か、1通当たりの取得手数料はいくらか
  • 遺産分割協議書の内容は不動産の名義変更(相続人の定め)のみか、それとも事情に応じたオーダーメイドのものか
  • 登記申請は代理申請か、本人申請か
    代理申請とは:司法書士として代理して申請
    本人申請とは:自分で登記申請書と添付書面をレターパックプラスで法務局に郵送し、何か問題があった時の法務局からの電話対応、法務局への来所による申請書追記などの補正作業も自分で行う。また、法務局からの返送書類も直接自宅に届くので、司法書士事務所に依頼した際にのように、表紙を付けて、関連説明書類なども合綴した「納品」という形で受け取れない。)

 

戸籍代行取得(1通あたり)

  • 2,000円 福岡市中央区のF司法書士事務所、久留米市のO司法書士事務所
  • 1,650円 福岡市中央区のF司法書士法人
  • 1,000円 福岡市中央区のY司法書士事務所、福岡市南区のA司法書士事務所

 

相続放棄

A 書面作成のみ

  • 16,500円 全国複数店舗のM司法書士法人
  • 16,500円 福岡市中央区のF司法書士法人
  • 16,500円 久留米市のO司法書士事務所
  • 22,000円 福岡市中央区のF司法書士事務所

 

B A+裁判所とのやり取り含む

  • 33,000円 久留米市のO司法書士事務所(詳細不明)
  • 44,000円 全国複数店舗のM司法書士法人
  • 44,000円 福岡市中央区のF司法書士法人
  • 44,000円 福岡市中央区のF司法書士事務所

 

C B+債権者とのやり取り含む

  • 33,000円 福岡市南区のA司法書士事務所
  • 45,000円 福岡市中央区のY司法書士事務所(詳細不明)
  • 55,000円 全国複数店舗のM司法書士法人
  • 55,000円 全国複数店舗のP司法書士法人
  • 55,000円 福岡市中央区のF司法書士法人
  • 55,000円 福岡市中央区のF司法書士事務所

 

3ヶ月経過後

  • 55,000円 久留米市のO司法書士事務所
  • 55,000円 福岡市南区のA司法書士事務所
  • 77,000円 全国複数店舗のM司法書士法人

 

預金解約代行(1口座あたり)

  • 50,000円 福岡市南区のA司法書士事務所
  • 55,000円 全国複数店舗のM司法書士法人
  • 55,000円 福岡市中央区のF司法書士法人
  • 54,780円 そうぞくドットコム預貯金

 

遺言書(公正証書遺言)作成

コンサルなし遺言(指定内容の遺言を作成するもの)

  • 55,000円 福岡市中央区のY司法書士事務所(33,000円+証人11,000円×2)
  • 66,000円 福岡市南区のA司法書士事務所
  • 77,000円 福岡市中央区のH司法書士事務所(55,000円+証人11,000円×2)
  • 88,000円 久留米市のO司法書士事務所
  • 88,000円 福岡市中央区のF司法書士事務所
  • 132,000円 福岡市中央区のF司法書士法人

 

コンサルあり遺言(面談を通じて、財産種別、家族構成、将来懸念等を把握し、相続税対策や相続人間の紛争防止のための万全の備えのための遺言書を作成するもの)

  • 165,000円 全国複数店舗のP司法書士法人
  • 165,000円 福岡市中央区のF司法書士事務所
  • 220,000円 全国複数店舗のM司法書士法人(詳細不明)

総合お任せサービス

  • 150,000円から 相続手続き代行サービス(遺産整理業務手続き支援)|全国複数店舗のM司法書士法人
  • 220,000円から 相続手続き丸ごとサポート|福岡市中央区のH司法書士事務所
  • 220,000円から 相続手続き丸ごとサポート(遺産整理)|福岡市中央区のF司法書士事務所
  • 220,000円から 遺産整理業務|福岡市中央区のF司法書士法人
  • 275,000円から 相続サポートパック|全国複数店舗のP司法書士法人

 

参考リンク集

福岡市中央区のF司法書士事務所

福岡市中央区のH司法書士事務所

福岡市中央区のY司法書士事務所

福岡市南区のA司法書士事務所 相続放棄

久留米市のO司法書士事務所 相続登記 相続放棄遺言書作成

福岡市中央区のF司法書士法人

全国複数店舗のP司法書士法人

全国複数店舗のM司法書士法人

 

知っておくと便利、司法書士の報酬アンケート結果(最新・九州地区)

日本司法書士会連合会(通称:にっしれん)が定期的に司法書士の報酬についてアンケートを行っています。

最新のアンケートは2018年1月に実施

これを見ると、代表的な司法書士業務についての費用相場が地域(九州地区)ごとに分かるので、非常に参考になります。

【以下引用】

九州地区の相続登記費用相場

  • 低額者10%の平均 38,021円
  • 全体の平均値 62,281円
  • 高額者10%の平均 96,892円

相続を原因とする土地1筆及び建物1棟(固定資産評価額の合計1000万円)の所有権
移転登記手続の代理業務を受任し,戸籍謄本等5通の交付請求登記原因証明情報(遺産分
割協議書及び相続関係説明図)の作成及び登記申請の代理をした場合
※法定相続人は3名で,うち1名が単独相続した場合

固定資産評価額は,実勢価格と異なります。相続を原因とする所有権移転登記の報酬は,
相続人や不動産の数等により大きく左右されます。
なお,報酬のほかに登録免許税(登記を申請する際に納める税金。通常は収入印紙で納め
ます。)や戸籍謄本等の実費などの費用が発生します。
詳細については,あらかじめ司法書士に確認してください。

【引用終わり】

手続内訳の解説(低額平均38,021円の内訳予想)

  • 所有権移転登記 20,000円
  • 遺産分割協議書 10,000円
  • 相続関係説明図   5,000円
  • 戸籍請求(5通) 2,500円(500円×5)

合計、37,500円(かなり近い数字になった。)

これにさらに戸籍等請求の実費が生じる(2,700円と想定)

改正前原戸籍、除籍(婚姻)、除籍(出生)の3通×650円
現戸籍450円、住民票除票300円 戸籍謄本等の請求実費(5通)の合計は2,700円

通常の手続きでは含むことが多いが、上記にアンケートには含まれていない実費及び報酬(合計6,224円)

  • 登記前オンライン登記情報取得(土地、建物で2通) 実費332円×2 報酬500円×2
  • 登記後全部事項証明書取得(オンライン請求窓口受取)(土地、建物で2通) 実費480円×2 報酬500円×2
  • 名寄帳取得(郵送請求) 実費300円 報酬1,000円
  • 固定資産評価証明書取得 実費300円 報酬1,000円

38,021円+2,700円+6,224円=実費コミ登録免許税を除いて46,945円なので、非常にシンプルな相続登記案件の場合

弊所価格よりもさらに安い事務所が九州のどこか、料金下位10%にはあるという結果に

報酬アンケート結果(2018年(平成30年)1月実施)|日本司法書士会連合会

一覧へ戻る

お問い合わせ・ご相談はこちら

 

092-600-0345

初回電話相談料”無料”

お電話のお問合わせは、代表携帯から下4桁6388で折り返しいたしますので、通話料もご安心頂けます。


【直近半年のご依頼件数100件超】

営業時間

平日10:00~22:00
土日祝10:00~19:00(定休日なし)
LINEなら24時間受付中
店舗受付時間外も随時対応させて頂きます。



一定条件で

 

相続登記をネット格安と”同額”でご提供

司法書士に依頼する”安心”と”価値”

まずはお気軽にご相談ください!


料金表はこちら メールはこちら